レンタル覚書〜愛すべき娘たち/よしなが ふみ

如月さんの親子と、それにつながる人々のお話。重いけど絶品です。4話と、最終話がほんとに印象的で、残っちゃいます。4話の、変節する牧村と、それを悲しく思いながらも受け入れる佐伯。最後の「あの時話したささやかな夢をかなえる事のできた友達が ちゃんといてくれたんだ」という救いは泣けます。最終話の、母と祖母と形を変えながらも続くトラウマとそれによって導かれた子育て。「母というものは要するに 一人の不完全な女の事なんだ」と独白する雪子の悟りは、苦くもあり、福音でもあり。三冊のよしながふみ短編では、一番完成度が高くて心に残るものでした。